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2010年11月

5.婦人(女性)防火クラブ活動への理解と参加の呼びかけ

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総務省消防庁

 婦人(女性)防火クラブは、家庭での火災予防の知識の習得、地域全体の防火意識の高揚などを目的として、地域において活動している組織です。平成21年4月1日現在、全国各地で1万1,196団体、約178万人のクラブ員のみなさんが活動しています。

住警器促進のため、高齢者宅を訪問
婦人(女性)防火クラブの活動
 婦人(女性)防火クラブは、家庭や地域での火災予防を推進するため、地域住民や児童・生徒などに対して火災予防に関する知識の普及啓発に努めており、消火器取扱訓練などの実演を通して火災予防のための技術向上に貢献しているほか、紙芝居・人形劇など、子どもたちに興味を持ってもらえるよう工夫を凝らした啓発活動を進めているクラブもあります。また、平成23年6月から全住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられることを受けて、警報器設置の効果、設置・維持管理の方法などをわかりやすく説明し、設置に関する手助けを行うなど、積極的な設置促進活動を実施しています。
 さらに、婦人(女性)防火クラブの活動の範囲は防火にとどまらず、地震時の家具転倒防止に関する知識の普及啓発、応急救護訓練の実施、災害時における炊き出しなどの後方支援活動などが実施されており、家庭や地域の防災力向上に大きく貢献しています。
 また、災害発生時の避難などの際に支援が必要となる災害時要援護者に配慮した地域づくりの一環として、災害時要援護者宅への日常の家庭訪問による安否確認、家庭の防災点検等が実施されています。災害時の避難誘導の実施(そのための日頃からの訓練)なども含めて、婦人(女性)防火クラブの皆さんの知識やネットワークを生かした災害時要援護者支援の重要性はますます増しているといえます。


炊き出し訓練
連携によるメリット
 婦人(女性)防火クラブ活動は、他のクラブ・組織との連携や情報交換により一層の活動の充実が期待できます。現在、42道府県で婦人(女性)防火クラブの連絡協議会が設立されており、クラブ間の意見交換や情報交流が行われています。また、同様に地域防災を担う消防団や地区の自主防災組織、社会福祉団体やボランティア団体などの地域の関係機関との連携も重要です。合同での防災訓練や意見交換の場を持つことで、災害時にもスムーズな情報のやり取りや役割分担が期待できるなど、地域防災力向上に大きく貢献すると考えられます。

活動の活性化に向けて
 婦人(女性)防火クラブは地域の防火・防災を担う重要な役割を担っていますが、クラブ員は近年減少傾向にあり、その活性化が求められています。大規模災害時には様々な混乱が生じることが予想されますが、そのような状況の中で主婦等の女性の方々の災害対応活動が非常に大きな力になることは間違いないでしょう。
 「自分たちの地域は自分たちで守る」という信念と連帯意識の下に、火災や災害に強い安心安全なまちづくりのために、より多くの方々に防火・防災の重要性を認識していただき、婦人(女性)防火クラブ活動に積極的に参加していただきたいと考えています。

※写真提供:うるま市女性防火クラブ(沖縄県 うるま市消防本部)
(総務省消防庁「消防の動き 2010年10月号」より)

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