会⻑ ⽵内久⼦
主催者代表挨拶(⽵内会⻑) 去る2⽉2⽇、未明にかけての降雪による冬景⾊のなか、
千葉県消防学校講堂に県下各地から防⽕クラブ員をはじめ消
防防災関係者多数のご参集をいただき、「平成21年度婦⼈
防⽕研修会」が開催されました。
恒例となりました千葉県少年婦⼈防⽕委員会(⽯橋毅会⻑)と(財)⽇本防⽕協会(⽚⼭⻁之助会⻑)及び、私ども
千葉県婦⼈防⽕クラブ連絡協議会の三者共催による研修会も
お陰さまで、昭和61年から毎年開催し、今年は24回目と
なりました。
主催者を代表し、⽯橋会⻑と筆者の挨拶に続き、⽇頃から
⼤変ご尽⼒いただいている⽚⼭⽇本防⽕協会⻑からの祝電が披露され研修が始まりました。
午前中は県役員の9名から各クラブの活動発表があり、各地域の事業を背景に特⾊のあるいろいろ
な活動が披露されました。
引き続き、発表クラブの全員の紹介があり、活発な質疑応答や情報交換が⾏われました。
昼⾷後、参加者は休憩時間には研修会場に展⽰された住宅⽤⽕災警報器や防炎品等の⾒学をした
り、思い思いに親睦を深めたりしておりました。
今回の研修会では、会員相互の交流を重視し、参加者全員にネームプレートを付けていただきまし
たので、これまで以上にクラブ員同志、交流を深めることができたのではないかと思います。
幸⽥⽒による「婦⼈防⽕クラブの役割」講義 午後からは、⽇本⾃治体危機管理学会副会⻑(前総務省消
防庁国⺠保護・防災部⻑)の幸⽥雅治先⽣を講師としてお招
きし、「婦⼈防⽕クラブの役割」と題して住宅⽤⽕災警報器
関係などの最新情報を取り⼊れて講義をして頂きました。
その中で新聞記事等の情報をふんだんに取り⼊れ、ご説明
して下さったのが印象的でした。
幸⽥先⽣は、総務省消防庁でのご経験を踏まえながら、分
かりやすく、ユーモアを交えて、終始聴衆の笑いの中で楽し
く、かつ、有意義なお話をして頂きました。
先⽣はご講演の中で「婦⼈防⽕クラブ設⽴の経緯」をひも
解かれたうえ、「婦⼈防⽕クラブへ期待するもの」として、①住宅⽤⽕災警報器の設置、②家具の転
倒防⽌対策、③地域での連携強化、の3点についてパワーポイントを駆使しながら詳しく語られまし
た。
さらに、婦⼈防⽕クラブに対する期待についてお話があり
ました。
婦⼈防⽕クラブの参加者 その要旨は、①「連携の重要性」として、⾏政やNPOな
どと連携することにより、防災についての意思疎通を図る場
として、全国にクラブ員178万⼈を擁するボランティア組
織としての婦⼈防⽕クラブの存在意義は⼤きい。②「コミュニティの中での役割」として、防災には⽇頃、地域での教育
が必要であり、また、地域福祉の向上には防災活動は⽋かせ
ない。③「地域防災リーダー」の普及の必要性として、いざ
というときにリーダーは⽋かせないが、地域社会ではいうに
及ばず、家庭においてもリーダーの役割は重要である。④
「取組みに当っての⼯夫」の必要性について触れられ、児童
⽣徒には楽しみながら学ぶよう、また、防災については、
「⾃分の⾝は⾃分で守ること」を真剣に考えて貰う⼯夫が必
要である。
最後に、現場の情報は現場にいる⼈にしかわからないの
で、婦⼈防⽕クラブの皆さんは現場の声を発信して欲しいと⼒説され、受講者からの万雷の拍⼿を
もって研修会を無事終わりました。
住警器パネルを展⽰しPR このたびの研修を終えた参加者からは、⼝々に「楽しく、
しかも、ためになることが沢⼭あった。」、「防災リーダー
としての使命感を改めて認識した。」「幸⽥先⽣のお話は今
後の活動に⽣かしたい。」「⽇頃のコミュニケーションの⼤
切さについて勉強になりました。」「時間が経つのが早く感
じた。」など多くの賞賛の声が聞かれたことは主催団体とし
て嬉しい限りでした。
おわりに、研修会開催にあたりご協⼒ご⽀援を頂きました
⽇本防⽕協会、千葉県消防学校、県消防協会に厚く御礼を申
し上げます。また、お⾜元の悪いなかご参加くださいました
皆様に⼼より感謝致します。