1 総出火件数は38,659件、前年同期より2,345件の増加
令和5年(1~12月)における総出火件数は、38,659件で、前年より2,345件(6.5%)増加しています。これは、平均すると1日当たり約106件、約14分ごとに1件の火災が発生したことになります。
また、火災種別でみますと、次表のとおりです。
令和5年(1~12月)における火災種別出火件数
種別 | 件数 | 構成比 | 前年同期比 | 増減率 |
建物火災 | 20,968 | 54.2% | 801 | 4.0% |
林野火災 | 1,290 | 3.3% | 51 | 4.1% |
車両火災 | 3,523 | 9.1% | 114 | 3.3% |
船舶火災 | 58 | 0.2% | ▲20 | -25.6% |
航空機火災 | 1 | 0.0% | ▲1 | -50.0 |
その他火災 | 12,819 | 33.2% | 1,400 | 12.3% |
総火災件数 | 38,659 | 100% | 2,345 | 6.5% |
2 総死者数は1,500人、前年より48人の増加
火災による総死者数は、1,500人で、前年より48人(3.3%)増加しています。
また、火災による負傷者は、5,731人で、前年より19人(0.3%)減少しています。
3 住宅火災による死者(放火自殺者等※を除く。)数は977人、前年より5人の増加
建物火災における死者1,201人のうち住宅(一般住宅、共同住宅及び併用住宅)火災における死者は、1,074人となっています。更にそこから放火自殺者等を除くと977人で、前年より5人(0.5%)増加しています。
なお、建物火災の死者に対する住宅火災の死者の割合は、89.4%で、建物火災の件数に対する住宅火災の件数の割合53.9%と比較して非常に高くなっています。
(※ 放火自殺(心中を含む。)者及び放火自殺巻き添え・放火殺人の犠牲者。以下同じ。)
4 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)の7割以上が高齢者
住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)977人のうち、65歳以上の高齢者は727人(74.4%)で、前年より4人(0.5%)減少しています。
また、住宅火災による死者の発生した経過別の内訳は、逃げ遅れ396人(前年比30人(7.0%)減)、着衣着火38人(前年比3人(7.3%)減)、出火後再進入18人(前年比3人(20.0%)増)、その他525人(前年比35人(7.1%)増)となっています。
5 出火原因として最も多いものは「たばこ」、次いで「たき火」
総出火件数の38,659件の出火原因別の内訳は、「たばこ」3,493件(9.0%)、「たき火」3,472件(9.0%)、「こんろ」2,837件(7.3%)、「放火」2,487件(6.4%)、「電気機器」2,202件(5.7%)の順となっています。
(総務省消防庁「消防の動き」 2024年7月号より)