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2010年7月

5.第13回市町村婦人(女性)防火クラブ幹部研修会について

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平成22年(1月~12月)における火災の概要

財団法⼈ ⽇本防⽕協会


約100名の婦人防火クラブ幹部が参加
 平成22年7月1日(木)・2日(金)の2日間にわたり、「第13回市町村婦人(女性)防火クラブ幹部研修会」がホテルルポール麹町にて開催され、全国から約100名が参加しました。
 この研修会は、団体相互の交流と活動内容等の情報交換を県レベルから市町村レベルにまで深く掘り下げ、災害等の有事に際し地域間組織の一層の充実・強化・連携を図り、連絡応援体制の構築を目的に行われています。
 初日は、(財)日本防火協会 益本圭太郎常務理事による開会の挨拶で始まり、「住宅用火災警報器(以下、住警器)設置義務化があと1年を切り、既存を含めた全住宅設置完了に向け、婦人防火クラブの皆様へのご協力をお願い致します。」と挨拶しました。

総務省消防庁長官 河野氏による講演
 続いて、総務省消防庁長官 河野栄氏よるご挨拶と「当面の消防行政の課題」についてご講演が行われ、「婦防の皆さまが積極的に活動された地域では、住警器の普及が進んでいると調査結果が出ています。皆さまのご尽力に感謝をし、なお一層のご活躍をお願い致します。」と述べられました。






神田講談師による「稲むらの火」
 次に講談師 神田香織氏による「稲むらの火 -浜口梧陵伝」と題し、講談を行っていただきました。この「稲むらの火」とは、1854年安政南海地震津波によって紀伊国広村で起きた事故を元にした物語で、震後の津波への警戒と早期避難の重要性、人命救助のための犠牲的精神を説いたお話です。





活動について発表する伊藤会長
 続いて、体験発表では婦人(女性)防火クラブ会長による3名の発表が行われました。

クラブ名発表者 発表内容
奈良県奈良市明治地区女性防災クラブ 伊藤俊子会長 「住宅用火災警報器設置促進について」
愛知県蒲郡市女性防火クラブ 小林春代会長 「住宅用火災警報器設置促進PR用手作りグッズの作成について」
兵庫県明石市婦人防火クラブ連絡協議会細中ヒロ子会長「婦人防火クラブ員の募集活動について」

PR用手作りグッズを紹介する小林会長

活動について発表する細中会長

 続いて、総務省消防庁予防課予防係長 千葉周平氏による「住宅用火災警報器の奏功事例について」と題し講演が行われました。
 交換会の前には神戸出身のシャンソン歌手、飯田貴美子氏による「ジュテーム神戸」を手話の表現を交えて、阪神・淡路大震災がもたらした恐怖と計り知れない悲しみを訴えた歌を披露していただきました。

 2日目は、(財)日本消防協会 吉住智文年金共済部長より婦人福祉共済等の事業説明で始まり、続いて当協会の益本常務理事による挨拶では、「年々婦人防火クラブ員が減少しておりますが、地域に密着した活動されている皆さまのお力が不可欠だと思っております。」と述べました。
 続いてワークショップとして4グループに分かれて「住警器の設置促進について」や「婦人(女性)防火クラブ員の募集について」の課題討議が行われました。


ワークショップ風景①

ワークショップ風景②

ワークショップ風景③

ワークショップ風景④


秋本理事長から修了証授与
 午後から、課題討議の結果発表が行われました。各グループとも様々な意見や活動状況・地域独自の取り組みが発表され、婦防活動の苦労や住警器の共同購入に向けた取り組み、婦防クラブ自体のPRの為に取組まれた活動などを発表していただきました。
 日本防火協会 秋本敏文理事長からは、「近年、火災の件数は年々減少していますが、火災による死者はそれ程減っていません。これを防ぐには住警器の普及に併せて日頃から隣近所との関係が不可欠です。その為にも婦防クラブの皆様のお力添えが重要となります。」と述べ、更なる婦人防火クラブの協力をお願いしました。
 研修の最後に、参加者全員に修了証を授与され、2日間の研修を終了しました。

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