挨拶をする片山会長 平成21年7月2日(木)・3日(金)の2日間にわたり、「第12回市町村婦人(女性)防火クラブ幹部研修会」がホテルルポール麹町にて開催され、全国から約100名が参加しました。
この研修会は、団体相互の交流と活動内容等の情報交換を県レベルから市町村レベルにまで深く掘り下げ、災害等の有事に際し地域間組織の一層の充実・強化・連携を図り、連絡応援体制の構築を目的に行われています。
総務省消防庁長官 岡本保氏の講演 初日は、(財)日本防火協会片山虎之助会長の挨拶で始まり、「住宅用火災警報器(以下、住警器)設置義務化が後2年に迫り、全住宅設置完了に向け婦人防火クラブの皆様へのご協力をお願い致します」と挨拶しました。
続いて、総務省消防庁長官 岡本保氏よりご挨拶と「当面の消防行政の課題」についてご講演が行われました。
阪神・淡路大震災の経験から学んだ事など
講演する坂本先生 次に当協会のメールマガジンに執筆頂きましたサカモトキッチンスタジオ 坂本廣子先生から「災害から学んだこと」のご講演が行われました。坂本先生は阪神・淡路大震災を実際に体験され、「大地震という混乱の中でも冷静に行動できるよう、救急救命の方法を実際に体験して下さい。また、万が一の時の為にも、普段の生活から近隣の人達とコミュニケーションをとり、助け合える地域にしましょう。実は、お祭り等が盛んな地域は災害復興にも強いと言われています。結束して何かを組み立てたり、炊き出しをしたり、災害に備えたトレーニングの場としてお祭りを考えると良いのではないでしょうか」と災害に備えて大切な事や災害後に感じたこと等講演していただきました。
活動について発表する佐藤会長 その後、体験発表では婦人(女性)防火クラブ会長並びに消防協力隊長による3名の発表が行われました。
クラブ名 |
発表者 |
発表内容 |
岡山県井原婦人防火クラブ |
佐藤サチヱ会長 |
住宅用火災警報器共同購入活動について |
大阪府岬町婦人防火クラブ連合会 |
後藤とみ子会長 |
大阪のおばちゃんがした住警器事業 |
岩手県一関地域婦人消防協力隊 |
鈴木克子隊長 |
平成20年岩手・宮城内陸地震(避難所への支援活動) |
活動について発表する後藤会長
震災の体験を発表される鈴木隊長
また、総務省消防庁 予防課長 木原正則氏より「住宅用火災警報器の設置推進について」と題し講演が行われました。
2日目は(財)日本消防協会 伊藤年金共済部長より婦人福祉共済等の事業説明で始まり、続いて当協会の益本常務理事により、防火活動に必要な「防火の3つの柱」についてや、住警器共同購入のメリットについて説明を行い、続いてワークショップとして4グループに分かれて住警器の設置促進や維持管理についての課題討議が行われました。
秋本理事長から修了証授与 午後から、課題討議の結果発表と質疑応答が行われました。各グループとも様々な意見や活動状況・地域独自の取り組みが発表され、一部の地域で義務化が始まっている住宅用火災警報器の普及に粘り強く取り組み、女性の特性を活かしながら地域の住民の安全を守る役割を担い、積極的に防火を中心とした活動をすると纏められました。
日本防火協会 秋本敏文理事長からは、「防火・防災の心得」や婦人防火クラブの皆様へ益々の協力をお願いしました。
研修の最後に、参加者全員に修了証を授与され、2日間の研修を終了しました。